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63日目 全くフードを食べません。散歩はふだんと同じように行きました。

64日目
出産当日
AM1:30

うろうろ歩き、キュンキュン鳴いています。鳥のささ身だけはなんとか食べてくれました。
そして、産箱の中の新聞紙を掘り始めました。
AM1:50 食べたささ身を吐いています。だんだん苦しくなっているようで、ヒーフーいってます。
AM3:30 お腹の赤ちゃんがいつもよりボコボコ動いています。
AM4:00 ものすごく息が荒くなっています。たびたび、うろつきます。
AM5:56 白い泡状のものを吐きました。
AM6:00 軽くいきみ始めました。
AM6:15 つづけて2回吐きました。
AM7:11 破水
いきみながら吐くのと同時に、股から少量の透明な液体がでました。
AM7:18 より強いいきみに変わってきました。
AM7:30 よっぽど痛くなってきたのか、ひざの上でいきもうとします。
AM8:10 産箱からでてきたメルを見ると、お尻から赤黒い袋が見え始めています。
AM8:15 キャン!!と2回鳴いて、赤ちゃんが出てきました。すでに、胎膜は破れています。メルは怖がって全くなめようとしません。それどころか、顔をそむけています。
赤ちゃんを急いでタオルでこするとすぐに鳴き始めました。臍の緒が短くなかなか結べません。臍の緒を引っ張ると胎盤がでてくるそうなのですが、力加減がわからず引っ張りだせません。
1cm位しかない臍の緒をむりやり結びハサミで切りました。お湯で洗いドライヤーでかわかし、黄色のリボンをつけました。
小さいけど元気な男の子です。

第1子誕生
 
男の子 165グラム
AM9:45 第1子を乾かしたり、体重を計ったりし終わりすこしボーっとしていた矢先、メルが産箱の奥で股を気にしています。「胎盤がでてきたかな〜」っと思いのぞいてみると、なんと!!赤ちゃんが生まれていました。
胎膜はまたもや破れていたのですが、メルが破ったのか、もともと破れていたのかは定かではありません。
ちゃんと見てなくてごめんね。。。メルと赤ちゃん
でも、タオルでこするとすぐ鳴いてくれました。
緑のリボンをつけます。

第2子誕生
男の子 190グラム

また男の子か〜。女の子が欲しかった私達は、「次こそ女の子を生んでね。」とメルにお願いしました。
AM11:08

第2子から結構たって、もうそろそろ生まれてもいいはずと思っていたら、メルがひざの上で強く息み始めました。赤ちゃんが出たら、足にぶつかってしまいそうだったのでメルを産箱に戻しました。でも第1子と第2子のように、すぐにはツルッとでてきません。
やっと赤ちゃんの足先が見えました。逆子だ!!
んっ!なんか足の色が今までの2匹と違って白いな〜。
お腹の所でつっかえているみたいです。ガーゼで赤ちゃんのお腹をつかみメルのいきみに合わせてゆっくりと引っ張るとすぐに出ました。
うわっ!!クリームだ!!
びっくりしました。メルのだんなさんはタン模様なのでさすがにさし毛のないクリームは生まれないだろうと思っていたのです。繁殖って奥深いのね。
この子は臍の緒が切れて出てきたので、糸で結んでやりました。逆子で他の子より長くかかったせいか、なかなか鳴きません。羊水を出すため赤ちゃんをつかみゆっくり振りました。タオルでこするとやっと鳴きました。

第3子誕生
男の子 190グラム

またもや男の子です。次こそ!!次こそは女の子〜〜〜

メルはおっぱいが出ていないので動物病院とブリーダーさんに電話して聞くと、お母さんを押さえ付けてでも授乳してくださいとの事。
さっそくメルを寝かせ生まれた3匹をおっぱいにくっつけてやりました。赤ちゃんはおっぱいに吸い付き頑張って吸おうとしています。
すると、一番メルの顔近くでおっぱいを吸っていた子をペロッと舐めました。
「メルちゃん。お母さんになったんだね。」
おっぱいを吸わせるとすぐにいきみ始め胎盤が出てきました。
メルが食べないので捨てました。
出産の間隔が長い時におっぱいを吸わせると陣痛が促されるって書いてあったけど本当なのね。

AM11:45

胎盤が出てすぐに第4子が見えてきたので急いで赤ちゃんたちを箱に戻しました。
赤ちゃんがスルッと出てきました。今度は胎膜に包まれたままです。母性がでてきたメルに任せてみます。
メルは膜に包まれた赤ちゃんをペロペロなめ、膜を破いていきます。膜を破いたところから何もしなくなったため、その後は私達が処理しました。
ピンクのリボンをつけました。

第4子誕生
男の子 180グラム

ギョエ〜〜!!なんと全員男の子です。こんな事もあるのね〜

PM0:00

出てきた胎盤を始めて食べました。
PM5:00 胎盤が必ず1つは出ていないのを動物病院に連絡すると、子宮に残った物を出す注射をうった方がいいと言われたので連れて行きました。
臍の緒が股から見えていたので、先生が引っ張って胎盤を出してくれました。結構強くひっぱっていたようです。無理に引っ張ると子宮が傷つくらしいと聞いたので自分では強く引っぱれませんでした。
メルに注射をうってもらい、赤ちゃんも大丈夫か確認してもらいました。
お腹が紫色じゃなければ大丈夫だそうです。みんな、健康そうです。口の中もきれいですよと言われました〜

出産のあとがき

4匹の赤ちゃんを無事に出産できました。
超がつくほどの安産でした。
毎日欠かさず散歩に行ったかいがありました〜。それとも、水天宮のお守りと、お賽銭のおかげでしょうか。
全部男の子!! メルのきょうだいは、みんな女の子だから女の子の方が多いと思っていました。でも、健康で元気な事がなによりです!!

体温で出産日が分かると言う事だったのですが、私の計り方が悪かったのか平均の体温が37.5℃くらいで、出産日は低くなったものの37.2℃とたいして変わりませんでした。

産箱についてなのですが、動物病院のお医者さんはすごく大きいものが必要だって言ってたんです。縦も横も体長の2倍は必要と。私が調べた物は大きすぎると落ち着かないので体長+15センチ位 がいいというものでした。
出産後に気付いたのですが、この2つの産箱は用途が違うのです。先生が言ってた大きい物は出産用だけのもの。私が調べた大きくない物は 、子育ても兼ねた物なのね。
わたしは大きい産箱にも入り口をつけたため、メルは部屋中歩き回り大変でした。大きい物は入り口無しの「ここで生みなさい」というものみたいです。詳しく聞かなかった私が悪いのですが、身をもって大変勉強になりました。。。


お母さんになったメル


赤ちゃんたち

第1子:オス   第2子:オス
 
第3子:オス   第4子:オス
 


体温計
出産予定日(交配日含む63日目)の1週間前から朝・晩2回体温を肛門で計ります。肛門に2センチほど差し込み腸壁につけて計ります。平熱から急激に1℃以上下がると24時間以内に出産が始まる目安となります。
水銀の方が正確に計れるそうですが、割れると心配なのでデジタルにしました。 
産箱
新聞紙
産箱にちぎった新聞紙を入れます。ちぎった新聞紙を多めに作っておき、破水などで汚れたら汚れた部分だけ捨てて新しい新聞紙を足します。
止血用鉗子orピンセット
臍の緒をはさみ、止血します。
よく切れる安全ばさみ
臍の緒を切ります。
消毒(ポビドン・ヨード・ベタジン)
臍の緒を切ったあと、切り口に1滴たらし消毒します。病院で聞いたところ、イソジンの消毒薬(主成分がポピドン)が犬に適しているようです。 
消毒綿
器具を拭いたりするのに便利です。薬局で市販されています。
丈夫な糸
臍の緒を結びます。
カラーリボンorカラーゴム
生まれた子犬を識別するのに使います。
タオル
普通のタオルを4分の1に切って、使うと便利です。子犬を拭いてやります。枚数は子犬の数×2枚位 がいいと思います。
ほ乳瓶
母犬が授乳しない場合に使います。
犬用ミルク
母犬が授乳しない場合に使います。また、出産中や出産後の母犬に飲ませます。
洗面器
子犬を洗う時に使います。すこし熱めのお湯で洗います。

ドライヤー
洗った子犬を乾かします。生まれたばかりの子犬は体温調節が苦手なためしっかりと乾かしてあげます。

子犬を入れる箱
出産中に母犬が踏みそうであれば子犬を箱に入れておきます。寒くならないように、箱の中にタオルを敷き、その上に子犬を入れておきます。
はかり
子犬の体重を計ります。料理用のものでいいです。
ノートと筆記用具
体重や子犬の特徴などメモします。
産箱の大きさに縫った敷物
バスタオルを折り畳んで入れると、子犬が間に入り込んで出られなくなったり、母犬が踏みつぶしてしまう事があるので、入れないように縫った方がよいです。4枚くらい作っておくと便利です。1日2回は取り替えて清潔にしましょう。



陣痛が来ても、なかなか生まれない場合は、10分くらい外で歩かせるとよい。母犬を車に乗せて走ると車の振動で出産が促されるようです。
子犬が途中でひっかかった場合は、ガーゼなどで滑らないように子犬をつかみ、母犬のいきみに合わせて下方向にゆっくりと引っ張る。(この時、後ろに引かないように注意する。産道が下を向いているため下方向に引っ張る。)
足から出てくる場合も正常です。3頭に1頭の確率で逆子は生まれます。途中でひっかかったら下方向に回しながらゆっくり引っ張って下さい。



1. 胎仔が完全に(全身)出たら胎膜を破ります。
2. 鼻や口をタオルで拭いてやり、泣き声を上げなければ子犬の背中を強くさすり鳴かせます。それでも鳴かないようなら、子犬の首がぐらつかないように両手で全身を支え、頭から股に向かって子犬を振り、羊水を抜きます。
3. 消毒した鉗子で臍の緒を挟み止血し、子犬のお臍から1cmのところを糸で結び、その先1cmのところ(胎盤がわ)をハサミで切ります。
母犬が臍の緒を噛み切ると、子犬のお腹ギリギリまで噛んでしまい出血が止められなくなったり、ヘルニアになる事があるので飼い主が行った方がいいようです。
4. 洗面器に熱めのお湯を入れ、子犬を洗い滑りをとります。タオルでよく拭き、ドライヤーで子犬を完全に乾かします。(生まれたばかりの子犬は体温調節ができないため、乾かしてやったほうがよい。)
5. 識別用のリボンをつけます。
6. 体重を計り、出産時刻、性別、特徴などをメモしておきます。
7. すべての子犬が生まれるまで、生まれた子犬は別の箱に入れておきます。子犬が冷えないように箱の中にタオルをいれてやり、その上に子犬を入れます。
(出産中、母犬に踏まれないようにするため。出産の間隔が長ければ、子犬にお乳を吸わせると出産が促されます。)
8. すべての子犬が生まれたら、母犬の体を蒸しタオルでふいてやり、母犬の様子を見ながら子犬を入れお乳を吸わせます。
(出産後1日以内に出るお乳は赤ちゃんを病気から守る為の抗体が含まれているので、必ず飲ませます。母犬が子犬に対して攻撃的な場合は子犬と母犬を一緒にせず、授乳する時だけ母犬を押さえて授乳させます。
母犬は出産でかなり汚れますが、出産で傷付いているのでシャンプーは出産後1ヶ月以降にします。 )



妊娠期間が65日以上に及ぶとき。
破水後3時間以上たっても最初の子犬が出てこない時。
産道にひっかかった子犬を引っ張っても出てこない時。
緑色がかった黒っぽいオリモノが出ても陣痛がこなかったり、3〜4時間たっても子犬が産まれてこない時。(緑色がかった黒っぽいオリモノが出てくるのは普通 で、通常その後すぐ子犬が出てきます。
緑がかったオリモノは胎盤が子宮からはがれたということなので、子犬が呼吸できない状態を意味します。 )
30分近く強いいきみがあるのに子犬が出てこない時。
残っている子犬を産むのに断続的で陣痛が弱いため6時間以上もかかる時。
産まれた子犬の数より出てきた胎盤の数が少ない時。
(胎盤が体内に長く残っていると子宮感染などがおこる事がある。)


子犬が全て生まれ母犬が落ち着いたらできるだけ早いうちに(24時間たたないうちがよい)、子犬がお腹に残っていないか、胎盤が残っていないか、子犬に異常がないかを調べてもらいに病院に行きましょう。

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